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2003年度暗号技術監視委員会活動について

平成15年10月22日
情報処理推進機構
通信・放送機構

• 1.背景と目的
• 2.活動内容
• 3.活動内容
• 4.体制
• 5.スケジュール概略
• 6.委員名簿

1. 背景と目的

2003年度を目途とする「電子政府」の構築が進められています。電子政府は、行政機関を高度に情報化し、パブリックアクセス（行政情報の電子的提供や、政府への届出諸手続き等）の電子化およびパブリックマネジメント（政府調達、歳入歳出等）の電子化を実現するシステムです。電子政府を安心して利用するためには、システムの安全運用が重要な要件となり、情報セキュリティ基盤の確立が必須です。
そのため、情報セキュリティの基盤技術である暗号技術の安全性と信頼性を、暗号技術の専門家により、技術的・専門的観点から客観的に評価することとなり、2000年5月、通商産業省（現経済産業省）からの委託により、情報処理推進機構(IPA)が、暗号技術評価委員会を設置し、暗号技術評価プロジェクト(CRYPTREC：Cryptography Research and Evaluation Committees)を開始しました。
2001年度からは、IPAと通信・放送機構(TAO)が、暗号技術評価委員会の共同事務局となり、新設された暗号技術検討会（総務省・経済産業省が共同事務局）との連携の下、暗号技術評価活動を行うこととなりました。
2002年度は、それまでの評価結果を総合し、電子政府推奨暗号リスト素案を作成しました。電子政府推奨暗号リスト素案は、総務省および経済産業省実施のパブリックコメントを経て、2003年2月に「電子政府推奨暗号リスト」として、公開されました。
暗号技術は、その性格上、継続的評価が必要です。電子政府推奨暗号リストが作成された今後も、電子政府推奨暗号の安全性に関する継続的な評価、電子政府推奨暗号リストの改訂に関する調査・検討を行うことが重要であるとの認識の下に、2003年度から、暗号技術評価委員会は、発展的に改組され、暗号技術検討会の下に暗号技術監視委員会と暗号モジュール委員会が設置されました。
暗号技術監視委員会は、暗号モジュール委員会と連携をはかりながら、電子政府推奨暗号の安全性および信頼性の確保に貢献することを目的とした活動を実施します。

2. 活動方針

電子政府推奨暗号リスト掲載の暗号技術の研究動向を把握し、継続的な監視を行うとともに、各暗号アルゴリズムの安全性と信頼性に関する調査等を実施する。また、将来の電子政府推奨暗号リストの改正を考慮し、必要な調査・検討を行う。

3. 活動内容

1. 電子政府推奨暗号の監視
   ・電子政府推奨暗号の安全性等に関する継続的な情報収集や評価の実施
   ・電子政府推奨暗号リストに関する必要な修正情報の周知、リストからの削除等の変更実施
   具体的な監視活動および評価は、暗号技術監視委員会において実施するが、必要に応じて、暗号技術調査ワーキンググループを設置する。
2. 暗号アルゴリズム等を主な対象とする調査・検討
   ・最新の研究動向調査
   ・素因数分解問題等の数論的アルゴリズム問題の状況把握
   ・2008年以降に計画されているリスト改正に向けた技術動向調査
   具体的な調査検討は、暗号技術監視委員会において実施するが、必要に応じて暗号技術調査ワーキンググループを設置する。
3. 電子政府推奨暗号リストの改訂に関する調査・検討
   将来の電子政府推奨暗号リストの改訂（新たなリストの策定および本件リストの廃棄）のために必要な調査および検討を実施する

4. 体制

5. スケジュール概略

6. 委員名簿【2003.10.22現在】

ご意見・コメントなどの問い合わせがございましたら、下記までお願いいたします。
CRYPTREC事務局
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