CRYPTRECの体制

2003-2008年度のCRYPTRECは、暗号技術検討会の下に暗号技術監視委員会及び暗号モジュール委員会を置いた体制になっていた (現在の体制,2009-2012年度の体制) 。

CRYPTREC体制図

暗号技術検討会

暗号技術検討会は、電子政府推奨暗号の監視、電子政府推奨暗号の安全性及び信頼性確保のための調査・検討及び暗号モジュールのセキュリティ要件及び試験要件の作成等について、総合的な観点から検討を行っている。
暗号技術検討会は総務省大臣官房総括審議官及び経済産業省商務情報政策局長の研究会として開催され、内閣官房、警察庁、法務省、外務省、財務省、防衛省等がオブザーバとして参加している。

暗号技術監視委員会

暗号技術監視委員会は、検討会の下に設置され、電子政府推奨暗号の監視、電子政府推奨暗号に関する暗号アルゴリズムを主な対象とする調査・検討を行っている。なお、監視委員会の日常業務を行う監視要員はNICT 及びIPA に配置されている。
また、具体的な調査・検討に際して監視委員会を支援することを目的に、同委員会の下に暗号技術調査WGを設置し、検討を行っている。
暗号技術監視委員会はNICT 及びIPA の委員会として開催され、総務省、経済産業省、警察庁、外務省、防衛省等がオブザーバとして参加している。

暗号モジュール委員会

暗号モジュール委員会は検討会の下に設置され、ISO/IEC 等の国際標準の動向を注視しつつ、将来的に政府調達基準等として利用されることをも視野に入れながら、電子政府推奨暗号に準拠した暗号モジュールに対するセキュリティ要件及び試験要件の策定に向けた検討を行っている。
また、上記セキュリティ要件及び試験要件の検討に資するため、暗号実装関連技術に関して、サイドチャネル攻撃及びタンパーに関する調査・検討を行っている。
暗号モジュール委員会はNICT 及びIPA の委員会として開催し、総務省、経済産業省、警察庁、外務省、防衛省等がオブザーバとして参加している。